「ネットワーク・オーディオ」から「ハードディスク・オーディオ」へ転換(その1)

 ちょうど1年前、僕はネットワーク・オーディオの世界にチャレンジしました。

 実はそれまで、iPod Classic をコンバーターに接続して良音に変換し、そこからアンプを経由してスピーカーで鳴らすという方法を取っていました。

 そうすると、いちいちCDを入れ替える必要もなく、ずっと音楽を流し続けることができるからです。さらにシャッフルという方法をとると、4000曲の中から、多種多様な曲が次々と流れてきて、これがまた楽しかったということもありました。

 ところが、某メーカーが、iPod用コンバーターの製造・発売を止めてしまったということがあったり、そもそもiPodの曲は、圧縮率が高いせいで、あんまり音質が良くないという難点があり、方針変換を迫られていました。

 でも今さら、CDライフに戻るのも面倒くさいという気持ちもありました。

 というのは一度CDレンタル生活を始めてしまうと、高い金を出してCD1枚を買うよりも、同じ金額で10枚あまりのCDをレンタルしてきて、それをライブラリーにストックしていく方が、金銭的にもずっと効率的だということがわかってきたからです。

 更に色々と調べていくと、ネットワーク・オーディオというのは、CDの音よりも、ずっと音質が良いらしいということも分かってきました。

 それで、思い切ってネットワーク・オーディオの世界に挑戦したというわけです。

 ネットワークプレーヤーやNAS(ネットワーク専用のHDD)を買ったり、新たにWifiのネットワークを家の中に構築し直したり、また操作をするためのタブレットを買ったりと、結構な金銭的な支出もしながら、なんとかネットワーク・オーディオを始めました。

 確かに音質は格段に向上したし、タブレットの画面で選曲できるし、便利なことこの上ありませんでした。

 ただし、難点もないわけではありません。機械の関係なのかWifiの無線が繋がらなかったり、NASの調子が悪くなったり、ピックアップした音源をNASに移すのに時間が掛かったりと、そんなトラブルが重なってきました。

 そして、先日とうとう、NASに入っている曲が、まったくかからなくなってしまいました。

 でも、その原因が、NASにあるのか、Wifiの中継器にあるのか、ネットワークプレーヤーにあるのか、あるいはタブレット内のコントロールプレーヤーにあるのか、全く分かりません。

 というわけで、ネットワーク・オーディオシステムの危機に直面してしまいました。

 正直、困ってしまいました。

 ネットワークシステムを廃棄するか?

 でも、せっせとCDをレンタルして、FLACに変換してストックしてきたアルバム・ライブラリーを捨て去るのは哀しい。

 さあて、どうしようか?

(続く)