大好きな漫画の話は続く

 昨日は、漫画の話を少し書きましたが、今日もまた漫画の話にします。

(この話を書き出したら、終わらないかもしれない・・・笑)

 吉田秋生の漫画は、僕が東京で編集者をやってる頃から読んでました。「カリフォルニア物語」とか、そん作品です。

 最新作の「海街」は、やたらと描き込んでいるけど、以前はもっと画面に空白が多かったような気がするなあ。

 ちなみに、その頃、好んで読んでいたのは、「樹村みのり」という女性漫画家の作品でした。(吉田秋生の漫画よりも好きだったな)

 樹村みのりの「カッコーの娘たち」とか、好きでしたね。最近は、すっかりペンを置いてしまっているみたいなので、ちょっと残念。

 COMでデビューした、宮谷一彦という漫画家も好きだった。彼も若いときは一世を風靡するような作品を発表していて、一時は、ビックコミックにも漫画を載せていました。でも、いつしか現役から退いてしまいました。残念だなあ。

 「林静一」とか「つげ義春」とか、好きな漫画家は、他にもたくさんいたなあ。

 漫画の話、まだまだ続きそう。簡単には終わらないね。だって、僕の少年時代の宝物なんだもの。


 ところで、井上雄彦の「バガボンド」の話に戻るけど、田んぼを作る話に入って、作品の世界が、ある種の境地に到達しているような気がする。作品世界というか、作者・井上の精神世界と言ってもいいのかもしれない。

 「バガボンド」37号を読んでいて、ビックリしたのは318話のエピソードに、宮本武蔵が「腕はないと思って振ってください」というセリフだ。

 「剣を掴んで(握って)振っている」という意識があるうちは、剣を使いこなせないという意味だと思う。

 でも、井上が、主人公宮本の意識になりきって、このセリフを表出できたというのに、僕は驚いてしまった。

 井上雄彦、恐るべしだな・・・