ここ最近、途中まで読んで本棚に突っ込んでおいた村上春樹の「雑文集」やら、インタビュー集「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」を取り出してきて、改めて最初から読んでいます。
村上春樹は、なんと言ってもやっぱり小説が一番面白いんだけど、エッセーやインタビューを読んでも、結構楽しめます。
彼の場合、海外文学ばかりか音楽についての造詣も深く、「へえ、そうなのか」と、感心しちゃうことしきりです。特に音楽は、「ジャズ」と「クラシック」に関する知識は、マニアの域を超えていますね。ホントすごいです。
僕の場合、小説を書いたり本を読んでるBGMに、なんとなく流してるだけで、ちゃんと聴いていませんものね。
でも、彼の場合は、ひとつひとつをきちんと聴いてますね。きっと、毎日2時間くらいは、じっくりスピーカーと対面して、一音も洩らさないくらい集中して聴いているんだろうなあ。そんな気がしてなりません。
彼の話は、どんな内容も面白いんだけど、やっぱり「小説作法」の部分に、一番興味を持ちましたね。
小説の書き出しの部分は見えているけれど、その後の話の展開も決めずに書き進めるという方法には、完全に脱帽しました。だって、そうやって一千枚や2千枚の長編を仕上げていくんですからねえ。常人には真似のできない芸当ですよ、やっぱり。
僕も、結末の細かなところまでは決めないで書き進めることはあるけれど、やっぱり、大筋のところで結末の方向性は見据えているものね。
村上春樹って、やっぱり、頭の構造が、僕とはどこか違うのかなあ・・・?
てなことを考えています。
ちなみに、最近、16枚の短篇をひとつ仕上げました。たぶん発表は、年明けくらいになるんだろうなあ。
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